20%ルールは義務付けるべきか?
Googleでおなじみになった20%ルール。これを真似て採用しているベンチャーは多いそうで、実はうちもそのうちの一社だ^_^
ただ謳うはまではできてもそれを徹底する事は難しい。最終的には形骸無実化してまう傾向が強いそうで、実はうちもそのうちの一社だ^_^;
今回組織変更などをしたきっかけに、この20%ルールを下記のようにアナウンスをしたところ、開発陣から様々なFeed Backをうけた。
- 就業時間の20%を本業以外の関心を持つ分野に使う事を奨励する。
- 20%の時間のとり方は各自の判断に委ねられるが事前に上長の承諾を必要とする。
例)
- 一日の就労時間のうち20%を毎日利用
- 週五日のうち、まる一日を割り当てる
- 一ヶ月のうち、4日連続で集中して利用
- 連続利用の最長を2ヶ月貯めての8営業日連続利用を限度とする
- 20%ルール利用者は、取り組む内容について可視化できるようにし、月に一度はその結果報告を行う。
指摘ポイントは主に、
- Googleのように”義務化”しないのであれば中途半端であるので結局失敗する。
- 評価基準が曖昧。
といったところ。正直なかなか難しい。
少ないリソースでやりくりしていると、どうしても20%ルールは厳しい。かといって大所帯になったからといってリソースに余裕ができるか?というと、実は仕事ができる人に集中して仕事が集まる傾向があるので、途中からの導入は現実的には厳しいという意見もよく聞く。うーむ。。。
まだ結論はできっていないのですが、社内ブログでの私のエントリーをほぼ生状態で下記に入れてみます。もし良いお知恵があれば是非。
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20%ルールのあり方について様々なFeedbackを頂いた。皆さんありがとう。
そもそもGoogleの元祖20%ルールというのは20%の時間を自分独自のプロジェクトに費やすことが“義務づけられる”もの…
…だからいま今野さんの日記のところで議論されている「20%ルール」は「奨励する」(義務づけるではなく)となっている時点で「20%ルール」という名前しか共通点のないまったく別のものだと思います。
正直”義務”付けるべきかどうかというポイントは悩みました。最終的に現状で義務づけるだけの体力は今はない、また(後付的な理由ですが)そのような’しばり’を作る前にまずは自由度があるところから出発したほうが良いのでは?という判断から”奨励”としました。
UIEでは本業でやっているプロジェクトは、自分が好きでやりたくてしょうがなくて、始めたプロジェクトです。サービスに愛をこめて作ってますし、「片手間で他のプロジェクトをやろう!」とそういうモチベーションではありません。そのへんが、夢の中でも担当プログラムが出てくるエンジニアと、経営陣の考えとのずれかもしれませんね。
愛を込めて、集中してやりたい人はそれに100%の力を注ぐのが良いと思います。ただ人によっては「あれもこれもやってみたい」あるいは新しく思いついたものをやってみたいと考える人もいると思います。これは性格的なものや、勉強のやり方が違うといったレベルの話しではあるかと思います。
一方、全員が全員、自分が好きでやりたくてしょうがないものをやれているか、というと残念ながらそうではないという現実もまたあるものです。そうしたときに、「あっちのプロジェクトも良いと思っていたんだよなぁー、じゃあ少し形になるものにまでやってみるか!」という自由度がオフィシャルに存在しているのが重要であると考えています。
前の会社でも20%ルールは、経営層がエンジニアに与える権利という形で奨励して失敗しました。本業以外で大きなプロジェクトを進めることは、義務としなければうまく働かないのです。
ただ、この指摘はどきりとさせられます。恐らく正しい指摘なんだと思います。現実問題ただ「自由だよ、やりなよ」と言われたところで、結局絵に描いた餅状態になるのは容易に想像できます。
そして、”絵に描いた餅”にしないようにするには、、、という論点でズバリ指摘しているのが、下記のコメント
会社が推奨するに当たり、どのようなフォロー作があるのですか?
という部分が成功するか、失敗するかの鍵だと思います。…推奨するのであれば、なんらかの士気高揚策など、会社としての応援が必要ではないでしょうか?
このあたりについて、金曜のブレストで皆と話しをしてみたいと思っています。継続して是非みなさんの意見を聞かせてください。
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以上です。