スマートテレビの定義

スマートテレビという言葉をよく耳にするようになりましたが、それと同時にその定義が議題にあがるのもよく目にします。なぜでしょうか?

スマートテレビには立場の違う三人の登場人物がいるようです。

Cさんに聞くとスマートテレビなんざぁ簡単な話なんだそうです。「スマートって賢いってことでしょ? 賢いテレビなんだから、わたしがみたいモノを見せてくれる。それがスマートテレビ!」


それを聞いてAさんは困ってしまいます。「それだとVideo On Demand(VOD)と対してかわらないじゃないか…3Dテレビの次にくる"何か"が欲しいのに製品戦略上それだとこまるんだよなぁ…」


よくよくみるとAさんには兄弟がいました。大きなテレビをつくるお兄さんAとタブレットスマートフォンをつくる弟くんAです。


弟くんAはちょっと違う意見があるようです。「兄さんは古いよ。スマートテレビ時代には僕が作るモノが必要なのさ。大型テレビとの連携するのはもちろん、もうタブレットだけでもいいなんて人もいるんじゃないかな。モバイルでパーソルな時代だし。これからは僕の方が中心になっちゃうかもね〜」


あれあれ?Bさんはどうやら3人兄弟のようです。放送局の長兄B、キャリア系/レンタルVideo系VODの次兄B、そして放送局系VODの末っ子Bの三人の登場です。それぞれみんな好き勝手な事言ってますが、結局は長兄Bが一番発言権が強いみたいですね。なんと長兄Bが怒りだすとAさん兄弟もなにも言えないみたいです。では一番強い長兄Bの話を聞いてみましょう。


長兄B「いやね、結局スマートテレビって賢いんでしょ?賢くCさんからいっぱいお金とってきてくれるテレビならいいんだよね。だってほら、広告収入だけじゃあやっていけないでしょ、インターネット時代だから…わかっているんだよそんな事。だけどCさん満足させてるだけじゃあみんなVODにもってかれちゃうわけよ。それじゃあタレントとか食わせていけないでしょ」


とまぁ日本の場合は長兄Bが強いので特にややこしい事になっていますが、結局は三者三様のエゴが定義の落ち着き場所をあやふやにしていると思うわけです。我々Cさんとしては、AさんやBさんのエゴに付き合いたくないのですが、そこはまぁ経済活動の性格上しかたがないと割り切るしかないのですかね^^;