最終日 6月2日 土曜日

美味しい食事と美しい女(ひと)


いつもどおり5AMに起床、いつもどおり掃除をして、いつもどおり内観をする。内観内容は「嘘と盗み」が一巡し、再再度「母に対する自分」について。そしていつもどおりに7AM過ぎに朝食を頂く。


おかみさん(きっと代表の奥様?)がお膳を運んでくれる。二日前ぐらいからお膳を持ってきて頂く度にお礼が言いたくて挑戦するのだが、なかなか言い出せなかった。そしてお膳を置いていかれて退出されようという間際、最後のチャンスに意を決して声をかけた。


「いつも、美味しい食事をありがとうございます」


と、声をかけた。すると、”すっ”と無駄のない動きで私の正面でなく、やや右前方に横向きに腰を落とされた。というのも私は畳に座布団という状態なので、目線を同じにするべく腰を落とされた。しかも片ひざをついたまま、すぐにでも立ち上がれる状態。(忍者が指令を聞くときの姿勢に近い)


私の方から一通り言いたいことを述べ終わると、おかみさんは丁寧にお礼をおっしゃった後、抜群の間で退出された。


その一連の動きはあまりにも見事。なにも足さない、なにも引かない、自然体の動きで堂々としながら謙虚なのだ。一回り以上年上のその女性を見て、ものすごく素直に「美しい」と思い、正直女性としても非常に魅力を感じた。


ここで頂いた食事は本当においしい。栄養バランスを考えてあるというのはもちろん、すべてに木目細やかな心配りがなされているのだ。食材のひとつひとつが旬で上等なものばかり。味は語れるほどの舌は持ち合わせていないが、本当においしい。そしてなにより”品”を感じさせるのだ。その”品”は盛り付けにあるとしばらくしてから気づいた。お皿の使い方、お膳の配置、惣菜の盛り付けなどすべてに決め細やかな気配りを感じる。


正直私の人生35年の中で一番の食事だと思う。このような食事がでる旅館があれば、どんな豪勢なホテルもかなわない。


それもこれも、おかみさんの心の豊かさからなるものなのだなと、ようやく最後の日にして気づいたのだった。


最後に頂いた先生からの言葉


私の宝です。皆さんにもそのままおすそ分け。

風呂

風呂に一年間入らなければ、どうなりますか?


毎日15分でも内観を続けてください。


心を洗うのを今までやってなかったわけですから、これからは毎日風呂に入るように、心も洗ってやって下さい。体だったら「一度風呂に入ればもう汚れることなんてない!」と誰も思いませんよね。心も同じです。

毎日変化

良くなってない時は悪くなっている時。


どっちかしかありません。(良くも悪くもならず、そのままということはない)


反省して、少しでも良くなるように努力してください。

  • 自分の事だけを心配する人の器の大きさ。
  • 家族の事を心配する人の器の大きさ。
  • 会社全体、社員全員を心配する人の器の大きさ。
  • 人類全体を心配する人の器の大きさ。

器の大きさにには、色々あります。大きさによって、成しえる事も違います。無理しないでください。小さい器で大きい事を成そうとすると、器が壊れてしまいます。絶対に無理をしないこと。どうしてもやりたければ器を大きくしてからやるのですね。

自分の欠点(器を大きくする為のヒント)

自分の欠点を知り、反省したとき…気分良かったですよね。「そこまで卑下する必要はない」とあなたは言ったが、他人の悪いところまで含めて反省してあげると、その分同じように気分が良くなるのです。


自分の非を認めて反省する事は気分の良くなる事だと覚えておくと良いでしょうね。他人の非をも自分の非として反省できるようになると器が大きくなります。