[つぶやき]アメリカで働きたい人は大学院を卒業したほうが得かもしれない
毎年10月1日に交付されるアメリカ就労ビザ、そのなかでももっともなじみの深いH1-Bは、その当月に6万もの枠がなくなってしまう年があるほど、いつも逼迫した状況にある。
そんななかで
米国が技能ビザ発給制限数を大幅緩和へ,ハイテク労働者・移民の確保を狙う
今回の上院が可決した内容は,「H-1Bビザの発行数を年間11万5000まで引き上げること」「EBビザの上限を引き上げると共に重要分野については上限を除外すること」「自然科学・技術・工学・数学の大学院学位を保有する労働者の受け入れについてはH-1BとEBビザの上限の例外とすること」の3点である。
は朗報であるし、とりわけ
「自然科学・技術・工学・数学の大学院学位を保有する労働者の受け入れについてはH-1BとEBビザの上限の例外とすること」
はビザで苦労をした者からみたらとても羨ましい制度だ。
「これでは日本の優秀な人材がアメリカに流出してしまう」という懸念を持たれる人もいるのかもしれないが、そこで海外進出組を抑えるような働きをしてしまっては逆効果だ。それよりももっと自由に優秀な人材が海外と日本を行き来できるようにしてあげれるように力を注ぐべき。海外で働いてきたプロフェッショナルを受け入れる日本企業側の体制などが充実すれば、むしろ日本に大きな還元として帰ってくるはずだ。
ちなみにこのようなプロフェッショナルの還流がうまく機能していないもっとも閉鎖的な国は(アジアの中で)日本はTopクラスであると思う。