右にならえ

junkonno2005-10-08



2週間のインターバルでまた日本にきてしまったのだけど、前回帰国時の成田エキスプレ号での一コマ。


日本人親子が小さい荷物を持ち込んで座席エリアにこられた時、大層お困りの様子であった。成田エキスプレス号の車両は大荷物を保管するエリアが座席エリアの手前に大きく取られているのだが、そこに自分たちの手荷物を置くべきかどうかでかなり迷っておられた。パスポートなど大切なものが保管しているのであろうから、ちょっと目の届かない場所に置くのは気が引けるものの、やや大きめのかばんであった為躊躇されたのであろう。


日本人は協調性を重んじる。特に初めての場所・経験などをする場合には自分で考えるよりも先に周りの状況に合わせる行動を取ることが一番安全だという事が経験則として染み付いているのであろう。(その行動が正しい行動であるかよりも、自分のポジションを少しでもその状況下に有利に置くことが重要であるかのようだ)


一方、欧米人は異文化同士の移動が比較的多い為、思考の順番が日本人と違うように思える。


日本人:まず状況判断をして適合し、それから自分個人の判断力を発揮させる。

欧米人:まず自分個人の判断力で行動してから、状況判断をしてゆっくりと周りに溶け込む


政治でも流行でも巨人ファンでも、まずは主流派かアンチかというポジションを見つけてから、論理展開をしがちな我々の国民性は長年培われてきた経験則がDNAにきざみこまれているのだなぁと。。。思いを巡らせている所に、どたばたと白人家族が大荷物を座席にまで持ちこんで座ってから「あ、なんかちがうぞ」と気が付いて、そそくさと荷物をかたづけている場面にでくわして、不思議とほのぼのとした気分になった旅でした。