2日目雑感:Mr.No Thank You

Xecaretという遺跡と海を利用した自然公園が車で一時間ほどの距離にある。翌日行く事に決めた我々はホテルで値段を聞いた後にショッピングモールに出かけて、ある旅行代理店でお得な値段が目に止まった。


値段詳細は別項で述べるがホテルでは一人$100と言われ、その店では$70。二人分だと約6000円もお得。こりゃーいい。


当然私は「$70たけーよ、まけろ」と交渉スタートすると

「二人で$70でいい、その代わり明日でなく明後日にしましょう。明日は朝お迎えに行くのですぐ近くのホテルで話を聞いてください。聞くだけでいいんです」

あちゃ。。。またでたよ。コンドミニアム販売やろー

「ちがうんです。コンドでなくてホテルのプロモーションなんです。次回カンクンに遊びに来るときには是非新しくできたこのホテルに泊まって頂きたくて説明をしたいのです。それに色々とお得情報もあります」

話から察するにどうやらコンドミニアム販売ビジネスはすでに崩壊しているようで、昨日のエントリーでもあったようなホテル・ポータル・ビジネスモデルに重心を移しているようだ。その為、なんとしても自分のポータル(ホテル)を利用してもらうべくあの手この手で攻めてくるのだ。 


それであればそう悪くない話のようにも思えるが、時間を束縛されるのが大嫌いな私はがんとしてはねつける。

「$100相当のSPAお二人分タダでプレゼントします」

にっこり微笑んで私はおだやかに言う「No, Thank you」

「XecaretについたらBuffet代チケット(二人で$40相当)をプレゼントします」

にっこり微笑んで私はおだやかに言う「No, Thank you」

「このすてきなT-Shirtをお二人にプレゼントします」

にっこり微笑んで私はおだやかに言う「No, Thank you」

「Xecaretツアーこの際お二人で$40でいいです」

にっこり微笑んで私はおだやかに言う「No, Thank you」

「こっちのT-Shirtsもプレゼントします」

…この手の会話を10回ぐらい繰り返しただろうか、まったく彼は引く気を見せないので私は言ってやった

私「色々とオファーをしてくれてありがとう、でも僕の答えは常に"No,Thank you"だ」
彼「なぜですか?理由を教えてください」
私「だって私の名前は"No,Thank you"だから」

これが意外に受けた。ちょっと殺伐とした雰囲気に皆が和み、そこで一人頭$70でXecaretのツアーを申し込んだのだが、その後も彼は少なくとも5回以上しつこく勧誘をしてきた。


さらに最後に彼はオフィスの電話番号・携帯の電話番号・自宅の電話番号・奥さんの携帯電話番号までをも記載して私に渡す。何かあったら是非電話くれとのことだ。


なかなかの商売根性。私がここでビジネスをやるなら彼を雇いたい。


しかしそこまでしてポータルに引き込むと儲かるものなんですかねぇ。。。ちなみに彼は今回の私達が支払った$140のうち$10が懐に入るそうだ。それと比べるとホテルのオリエンテーションに連れていくと破格の取り分が得られるようだ。詳細までは聞き出せなかった。