機関車トーマスに会いに行き、職人を偲ぶ

junkonno2005-08-05

機関車トーマス(実物)に乗りに行った。北カリフォルニアでは今年は一度しかこないトーマスが、家から車で20分の所にやってくる。子供を持つ親ならばこのBigイベントを逃すべくも無く、あっという間にチケットは売り切れ。


昔の引込み線だったところを蒸気機関車の乗れる大きなパークとして運営している場所。今回のメインイベントはトーマスが”引っ張る”客車にのって20分間山道を揺られるのだ。決してトーマス自身に乗れる訳ではないが、それなりに2歳の娘達は堪能したようだった。


大人たちは張りぼてトーマスよりも本物の蒸気機関車の方に興味を示してしまう。ひとしきりその造りに見とれた後、その運転手である老人達がやけに渋く見えてきた。


普通の爺さん達でどちらかと言えば裕福でない ちと汚れの目立つ爺さん達だが、、、なんだか「かっこいい」のだ。


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恐らく蒸気機関車を安定して動かすには、様々な項目がありノウハウが各所に必要とされ、機関車による個別の特性があり、危険度もそれなりにあるのであろう。運転手というよりも今で言う”職人”という呼び方の方が相応しいのかもしれない。


思えば社会を構成する様々な仕事は皆、”職人”によって運営されていたのだろう。それが今はテクノロジーの進化により簡略化されてしまい単なる”運転手”に成り下がり、時代による伝承の技など かび臭い世迷言となってしまった。


JR西日本福知山線の事故や最近指摘の多いJALの定時性尊守による安全面欠落問題などはこういった理由から仕事に対する誇りを持てない状況に社員が追い込まれている事が一番深いレイヤーにある問題とも思える。


これは近代社会における”おやじ”の威厳喪失やニート問題、自分探しの旅で自分喪失する若者など大きな社会問題の根底にあるのかもしれない。


社会の構成員として一番接触のある仕事で自分らしさや自分の存在感を感じられないようでは寂しい世の中ですね。


何をどうしたらいいのかさっぱりアイデアがないけど。。。こういうの”はてなアイデア”に出したらいいのが出て来たりするのかな?