さくら

3月は忙しい。期末ということで最後の追い込み仕事に追い立てられるように毎日が過ぎ去って行く。今日も帰りが深夜になったが今週は帰り道が楽しい。数百メートルある桜並木の家路の変化は単純に楽しい。


サクラは節目の記憶を思い起こしてくれる。希望する大学に合格できなかった私は父親と”すべり止め”大学の入学手続きのため、新幹線に乗っていた。浪人してでも再受験したい気持ちが噴きあがり、途中の名古屋駅で新幹線を降りてしまった。すると父に「行くだけいってみて大学の雰囲気・入学する仲間たちをみてからでも結論を出すのは遅くない」と諭され、また乗車した。  大学に着くとサクラが満開。結局その大学に4年間お世話になることになった。


そんな事を思い出しながら、ふと今日が父親の誕生日であることに気付く。なんとも言えない気持ちになった。


明日はゆっくり電話をしてみようと思う。