金曜夜はおたのしみ。

ITバブル最盛の1999年に渡米した私が驚いた事の一つに”カクテル・パーティー”なるものが金曜の３PMぐらいから会社内で始まることだった。ビール飲んでピザ食べてどんぶりサイズのアイスを食べる催しが頻繁に行われていた。

本来はチップ設計を仕上げる（Tape Outと呼ぶ)苦しい2ヶ月を達成した自分達へのご褒美の為にTape Out後に内輪でささやかに祝うものだったと聞いたが、ちょっとしたイベントがある度に様々な部署がなにかにつけて”パーティー”を開くものだから、毎週どこかで金曜の午後は”パーティー”という状況になっている会社もあった。

日本企業ばりばりで働いていた当時の私はこれがどうしても許せなかったし、なぜこんな浮ついた奴らに日本企業は負けているのだ？と心底不思議であった。

実はそれを見極める為にもアメリカ企業で働いてみたいという動機付けになったし、それに対する私なりの納得した解釈もあるのですが、詳細はまたの機会に。。。

そんな私が今回社内に提唱したのが、「毎週金曜　５〜７PMはビールでも飲んでブレストをしよう」だ。柔軟な発想で新たなサービスを産み出すにはやはり皆のアイデアを話合うのは非常に重要で、それをまじめに会議室で唸りながら出すのだけでは限界があるように思える。時には外にでてやるのもいいし、なにより皆が楽しいと感じている時のほうが良いアイデアが出るような気がする。

もう一つはちょっとした楽しみなイベントが定期的にあるのであれば、それまでに目標物をしあげるという良いモチベーションになるということ。一ヶ月毎に新たなサービスを出すことを目標とする我社にはある程度足並みをそろえ、互いに協力をするようになる効果も期待している。

あくまで理想なのかもしれないけど、やらないでネガティブな事だけをならべるのではなく、あくまでも様々な事にチャレンジし、改良し、良い方法を模索していくという文化をこの会社に植えつけて行きたいと思う。