エンターティメントはどこからくるのか

junkonno2005-12-27


久しぶりの梅田氏の英語で読むITトレンドのエントリーなんだか嬉しい気持ちになる。しかもちょうど私が気になる話題だ。


私にとって一番注目するポイントはテクノロジーのメッカ”シリコンバレー”がエンターティメントという戦場で戦うという構図がが当たり前のように捕らえられているところだ。おそらくサンノゼ・マーキュリーの読者はほとんどそこに疑問をもたないのであろう。これは非常に象徴的な事だと思う。


このカリフォルニア南北戦争の結末はおそらく共存共栄におちつくのではないかと思う。ハリウッドのモノの作り方はこれからも様々な技術革新の恩恵を受けながらクローズな世界ながらも質の高いものをより早いペースで供給しつづけ、シリコンバレーは群集知によるコンテンツの質をさらに高め続けていき、双方はある境界線での押し合いへし合いを続けることになると予想する。


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今回の梅田氏のエントリーと続けて「シリコンバレーからの手紙」(111)を読ませていただいたが、やはり質が違う。才能溢れる人がさらに自分自身を磨きつつ、ひねり出すようにしてだされたモノは大きく質が違うというのがよくわかる。


このようなモノの作り方は群集知の集合体からでは無理ではないかと思うし、そのようなモノの作り方からだされたモノの質は特別な価値があるのではないかと思う。これが”ハリウッド”が提供するエンターティメントは埋没せずに、群集知の波にものみこまれず共存共栄するのではないかと思う理由だ。


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もっと言うと、双方がぶつかりあう境を中心とする前後というのが一番商品価値の高い分野であり、どちらかだけを取り揃えるよりも、両方ともとりそろえた総合エンターティメントがもし成り立つのであれば一番価値を生み出す仕組みとなると思う。この仕組みをうまく作り出すのは難しいでしょうが。。。 そんな事をこれから新しく作る会社UIE Japanでは挑戦していきたいと思っています。