ワールドクラス

junkonno2005-09-29


CTIAでのパネルディスカッションに弊社CEOの中島が参加しました。(写真中、壇上の一番左)

Moderator:
Seamus McAtter
Chief Proudct Architect + Senior Analyst
M:Metrics,Inc.


Speakers
Vladmir Edelman
Senior Director,ESPN Mobile Publishing
ESPN


Jason Ford
General Manager,Games
Sprint


Jens Greve
Senior Partner Manager
Sony Ericsson


Satoshi Nakajima
Chief Archtect
Square Enix

Gerard Wiener
Director & Gen.Mgr,mGames Business Program
Nokia

Moderatorとは司会進行役で予め決められたフォーマットに各自が思う重要度に合わせて点数をつけて、その理由と背景を説明しながらこれからの携帯電話におけるGameのあり方を話ましょうという催し。


皆そのフォーマットに沿って弁舌さわやかに説明しながら司会者とのキャッチボールをしながら進めていく。しかし中島は基本的にそのフォーマットを無視。導入部分こそ一応フォーマットに関するところから切り口をもっていくものの持ち時間をフルに活用して問題点と可能性を説明し、ついでにUIEvolution社のテクノロジーをうまくアピールしながら一気にしゃべりつくす。司会者が口を挟む出番はなかった。


結果それまでの論調からがらりと変わって、某社のSpeakerは最初に口にした内容と180度違う中島の意見に同調していた。(ある意味変わり身の早さは天才的だ)


                          ◆


英語を母国語とする大手メーカーの代表団は当然のごとくプレゼンがうまいし、話術も巧みだ。中島の英語スキルは20年弱USで生活しているだけに十分すばらしいが、やはり母国語としている代表団からすれば当然見劣りがある。それにも関わらずその場を圧倒させる話術と内容には心の底から敬服した。会社組織を超えて日本人として誇りに思えたし、非常に悔しい思いと焦燥感に駆られた。この3つの感情が同じレベルで交錯したのが正直なところだ。


前職NVIDIA社ではCEOであるJensen氏が口癖のように言っていた言葉が「ワールドクラス」。 今は押しも押されぬ「ワールドクラス」な会社だが、彼はちっぽけなスタートアップの頃から一貫して「ワールドクラス」にこだわってきた。


ワールドクラスのスタッフ。ワールドクラスのサービス。ワールドクラスの…彼が話すときのお決まりの形容詞だ。これは「世界でNo.1レベルの」という意味なのだが、それをそのまま口にすると余りにも角が立つので、やわらかく表現しているのだと私は理解している。そして彼は会社の中身をすべて「ワールドクラス」にしなければ気がすまないようであった。


日本人の中にどれぐらい「ワールドクラス」はいるのであろうか。自分は中島のような「ワールドクラス」に果たしてなれるのであろうか。果たして5年後に私はあの舞台に立って同様のパフォーマンスができる人物になれるのであろうか。あるいは違う能力でもいいので、それに匹敵するぐらいの力を持つ事ができるようになるのであろうか。。。そんなことをおこがましくも思い悩みつつ、このような人物と共に仕事ができる喜びを噛みしめていました。