正方形な町

junkonno2005-09-11


今訪れている町Bellevue市はきちんと区画整理をしてできた町だそうで、ストリートの名前には数字が多様されている。SE 6th Street だとか 124th Ave NEだとか。SEはSouth Eastを指しており、NEはNorth Eastをさしている。Streetは東西を横に走る道につけられてAvenueは南北を縦に走る道につけられているようだ。このあたりは京都の町並みの作り方と似ている。


Mainという名前の通り(東西横に走る)を中心によりも北に行くに従って順番にNE 2th Street, NE 4th Street, NE 6th Street そして南には順番にSE 2th Street, SE 4th Street, SE 6th Streetといった感じで2つづつ数字があがる。


南北に走る道はすべてNEがつくので恐らくシアトルからみて東側にあるのためであろう。また一番西側にあるのは84th Ave NEであり、そこからスタートして東にいくにつれて187th Ave NEまである。

そしてこのストリートは数字が20毎に1マイル(1.6km)の長さになるのだという。つまりひとつのストリートは80m置きにある正方形で区切られた町なのだ。


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日本の場合駅が街づくりの中心となり、線路を垂直に横切るかのように大通りがまずできあがりそこから枝分かれして道が作られていく。となると皆大通りに面するような作り方になる。通りが交差する場合もより大きな通りに対して顔を向けるような作り方に自然となる。となるとすべての構成は長方形になりやすい。(大通りに接する面は単価が高いので奥行きが長くなりがち。今の商店街などが良い例。一方古い町並みであれば大通りに長辺を当てて縦長な街づくりになる。昔の宿場町などが良い例。いずれにせよ長方形だ)


シリコンバレーも同様で大きなフリーウェイが各町のダウンタウンをつなぐ様にして構成されていき、新規開拓された大型ショッピングモールも、大通りに面していることを強く意識した形になるため長方形になることが多い。その形で人の流れを作りたいのでその多くが楕円形ドーナッツ方になり、左右にアンカーショップ(船のイカリのようにどっしりとした大きなお店Macy's等が入る、イメージとしては右の端っこには高島屋、左の端っこにはそごうがある感じ)が入る。


これがここベルビューだと当然ショッピングモールの敷地が正方形になる。となると表とか裏とかがないので、自由な設計になる。店舗内も正方形の形がベースとなっており、ゆったりとした空間スペースができあがる。これは縦横だけでなく高さの空間の使い方にも大きく影響を及ぼしていて今までにない感覚を覚えた。


ユニークな間取り、階段、渡り廊下が施されていて面白い。


通り名のつけ方といい、区画の距離の測り方といい、空間の使用自由度といい、ここはまさに理科系頭の為にあるような町ですね。^_^; さすがはマイクロソフトのおひざもと。