4日目雑感:新しい文明発達度指標


2歳の娘はようやくストーリー番組を楽しめるようになってきた。悪者と戦うような構図の話が分り易くて良いようだ。そして今回の旅でもスペイン語にも関わらずポケモンに釘付け。


さて「食事に行くからTV消すよ」と言うと素直に応じて食事へ。だが部屋に戻るやいなや「こわいこわい見るの。かめさん見るの」とポケモンの続きを見ようとする。(怖い亀さんが適役で出ていた)


自宅にいる時は教育系ビデオやDVD、それに日本で録画したDVDにはアンパンマンやお母さんと一緒など、それにこちらローカルの番組もHDDレコーダーで録画しているために、彼女にとってVideo On Demandは”あたりまえ”なのである。リアルタイムに見ないと見逃してしまうというコンセプトがどうしても理解できないようだ。


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ちなみにこのホテルにもVideo On Demandはある。一般的なホテルについている任天堂ゲームができたり、映画を好きなときに視聴できるというものだ。これを仮にVOD1.0(Video On Demand 1.0)とするならば、好きなときに巻き戻し、一時停止、Time ShiftなどTiVO的な機能をVOD2.0と呼べるのではないだろうか。


そして今のホテルはどこもVOD1.0レベル。しかしながらうちの娘が物心つくころには先進国の3つ星以上のホテルはVOD2.0が完備されてるのではないかと期待できる。


HDDレコーダーの利便性を知ってしまうと後戻りはできない。ブロードバンドの世界を知った私達がモデムの世界に戻れないのと同じだ。そしてVOD2.0またはそれ以上のサービスがここ数年で怒涛のように押し寄せてくる。我々は新サービス時代の津波に真正面から飲み込まれていくのだ。これがこれからの10年。


となるとVOD2.0の浸透度は新しい文明発達度の指標になるのだろうなと、ピカチューの活躍を見ながらぼんやり思った一日でした。